少し前に、「子どもがいる働く妻の幸福度が低い」という研究結果が話題になりました。
拓殖大学の佐藤一磨准教授の研究「専業主婦は本当に一番幸せなのか」によると、
- 子どもがいる妻のほうが、子どもがいない妻よりも幸福度が低い
- 働く妻のほうが、専業主婦よりも幸福度が低い
ということが明らかに…
つまり、ワーキングマザーの幸福度は最低。
そりゃそうだろ…
ワーママの幸福度が最低なのは、ある意味当然。
この研究結果を見たとき、ワーママの幸福度が低くなるのはある意味必然だと思いました。
だって女性活躍推進の名のもとに仕事の負担は増え、家では家事育児の大半をこなし、
体力・精神力ともに限界ギリギリのところで生きてるんだから。
- 時短勤務だったり残業ができなかったり、制限がある働き方ゆえに成果が出しにくい
- 子どもの体調不良などで周囲に迷惑をかけることも多く、頭を下げまくり
- 家事に時間を避けず、部屋は散らかっていて夕食は手抜き
- 子どもとの時間をもっと作りたくても、平日は時間がなさすぎて物理的にムリ
つまりワーママって、仕事・家事・育児すべてが中途半端。
中途半端ならまだましで、落第点レベルだったりする。
趣味もおしゃれも遊びもガマンしてリソースをすべて注ぎ込んでいるのにこんな状態が続くわけだから、
そりゃ幸福なんて感じられないのは当たり前。
それなのに、周りの人からのアドバイスといったら…
仕事のグチをこぼせば、「産休育休取って働き続けられるなんて恵まれてるよ」と言われ。
家事分担の不満をもらせば、「夫が協力的だからまだマシだよ」と言われ。
子育てがつらいと言えば、「望んでも授からない人だっているんだから、子どもがいるだけで幸せだよ」と言われ。
「結婚も仕事も子どもも手に入れてるんだから、今ある幸せに感謝しなさい」というアドバイスばかり。
違う違う、そうじゃ、そうじゃないんですよ。
他人と比べて「自分のほうがまだマシ」という世界観で、自分は幸せだと思い込もうとするのはちょっと違和感があります。
たしかにそういう幸せの感じ方もありますが。
でもここでの「幸福度」ってそういうことじゃないと思うんです。
自分の内側から湧き上がるような、達成感・やりがい・自信・ワクワクなどの感情のことじゃないでしょうか。
わたしはそういう感情があると幸せを感じます。
でもワーママになってから、達成感を感じたり自信を持つことが難しいと感じるようになりました。
だってすべてが中途半端だから。
自分の思い通りに物事が進まないフラストレーションが溜まっているから。
仕事家事育児すべてが自分の思い通りに進まず、どれもこれも落第点だとしたら、達成感なんて感じられるわけがない。
ある程度の成果を出せなければ、自信だって持てない。
ただただ毎日大量のタスクを、ヘトヘトになりながらこなしているだけ。
そんな生活が続いて「幸せ」と感じられる人は、なかなか少ないんじゃないでしょうか。
「幸せ」を感じるためにわたしが意識していること
タスクをこなすだけの毎日で、わたしが「幸せ」を感じるために意識していることは、
達成感を得られること・自信が持てることにリソースを注ぎ込むこと。
例えば
- 毎日1か所だけピカピカに掃除する
- 子どもに毎日3冊絵本を読む
- スクワットを毎日50回
- SNSに毎日1投稿する
- メルカリで合計10万円分売る
- 副業で月1万円稼ぐ
- 年間で100万円貯金する
- 趣味
などなど。
自分の達成感・自信につながることならなんでもいいと思います。
私の場合は仕事です。
時短ではなくフルタイムで働いています。
なぜなら、フルタイムのほうが成果を出しやすく、上司から良い評価を得られやすいから。
もちろん残業はできないから、業務時間中は目の回るような忙しさ。
限られた時間で効率的に成果を出していると評価され、ボーナスも上がり今年度から昇格もしました。
達成・成果が客観的・視覚的にわかりやすいのが仕事のいいところ。
毎日しんどくても、この自分への自信が幸福度を底上げしてくれます。
家庭のことが好きな人は、家事や育児のことにリソースを注いでもいいと思います。
わたしは家庭的な人間ではないので、手っ取り早く成果が得られて達成感を感じられそうなのが仕事でした。
仕事人間というわけではありません。
また、このブログも1年以上続けており、100記事以上書いてきたことで達成感を感じています。
朝がめちゃくちゃ苦手だったわたしが、毎朝4時に起きてひとつのことを継続しているということだけで自信にもつながっています。
ワーママって、フツーに過ごしてたら達成感や自信を得ることなく、ただタスクをこなすだけで毎日が過ぎていってしまいますよね。
だけど、小さなことでもコツコツと、達成感・自信を積み上げていけば、それが「幸福感」につながっていくんじゃないでしょうか。