時短勤務になったらカンタンな仕事ばかり任される。
マミートラックに乗せられてる…
子どもがいるから責任のある仕事を任せてもらえない。
しかたがないけどモヤモヤする…
こんな悩みを抱えていませんか?
- 時短勤務になってやりがいがなくなった
- 出産して仕事復帰したら好きな仕事から外された
- 責任のある仕事を任されなくなって、仕事がつまらない
- マミートラックに乗っている
マミートラックとは、出産をおえた女性が仕事復帰したにもかかわらず、
- カンタンな仕事ばかり任される
- 責任のある仕事を任せてもらえない
- 出世コースから外される
- 昇給、昇進が難しくなる
というキャリアコースのこと。
マミートラックに乗せられてつらいという人も多いのでは。
最近『科学的な適職』という本を読み、マミートラックとの向き合い方について科学的な視点から考えてみました。
メンタリストのDaiGoさんが帯になっていました。
- マミートラックのつらさとどう向き合えばいいのか
- 満足度が高い職場の条件
マミートラックがつらい!どう向き合う?
ワーママが職場復帰すると、マミートラックに乗せられることも多いです。
抜け出せなくて苦しんでいる人もいるのでは。
マミートラックがつらい人は、どのように仕事と向き合えばいいのでしょうか?
マミートラックのつらさ①好きな仕事ができなくなった
職場復帰したら希望しない部署に異動させられた、というワーママもいるでしょう。
マミートラックに乗せられた!
好きな仕事ができなくなってつまらない!
そうですよね。
つまらないし、つらいです。
しかし、そもそも好きな仕事をすることは幸せなのでしょうか?
「仕事の考え方が個人の幸福にどう影響するか」を調べた研究があります。
- Aグループの人たちの思考
-
「好きなことを仕事にするのが幸せだ」
「給料が安くても満足できる仕事をしたい」 - Bグループの人たちの思考
-
「仕事は続けるうちに好きになるものだ」
「そんなに仕事は楽しくなくてもいいけど給料はほしい」
⇨Bグループのほうが幸福度が高かった
Aグループの幸福感が高いのは最初だけ。
長いスパンで見た場合、幸福度、年収、キャリアなどのレベルはBグループの方が高かったんです。
どれだけ好きな仕事でもクレーム対応や対人トラブルなど、面倒なことは起こるものです。
そういったとき、「仕事はこんなものだ」と思える人のほうがトラブルに強いです。
好きな仕事を求める気持ちが強いと、現実の仕事に対するギャップを感じやすくモチベーション低下につながりやすいようです。
仕事なんてこんなものだよね
子どもが小さいうちだけだわ
と割り切れるほうが、長い目でみたとき満足度が高くなるのではないでしょうか。
楽しいだけが仕事ではない。
「仕事なんてこんなもん」と割り切ることも大切!
マミートラックのつらさ②やりがいを感じられない
時短勤務になって、責任のある仕事を任せてもらえない
その気持ちわかります!
あなたがこれまで仕事に情熱を注いできたからこそ、今やりがいを感じられなくなっているんです。
仕事への情熱は自分が注いだリソースの量に比例します。
- 今の仕事に対する情熱の量は、前の週に注いだ努力の量に比例していた
- 過去に注いできた努力の量が多くなるほど、現時点での情熱の量も増加した
高いお金を払って買ったブランドバッグを捨てられないのと似た心理だわ
つまり、本当はそれほど自分にとっては重要ではないのに、注いだ労力や時間が多いために「以前の仕事へ執着」しているだけかもしれないんです。
仕事にかかわらず、趣味やスポーツなどで「なんとなくやっていたら楽しくなってきた」という経験があなたにもあるはず。
これを「グロウスパッション」といいます。
「本当の情熱とは、何かをやっているうちに生まれてくるもの」という考え方
仕事に対してやりがいが見つからなくても、つまらなくても、「情熱はみずから生み出すもの」と考えを変えてみましょう。
今はマミートラックでつらいかもしれませんが、グロウス・パッションの考えを持ちながら仕事を続けていたら、別の可能性が見えるかもしれません。
仕事の「やりがい」は自分で見つけるしかない。
マミートラックのつらさ③キャリアプランが見えない
やりがいもキャリアもなくなってしまった。
本当はもっとキャリアアップしたかったのに…
本当にそうでしょうか?
- 手に入らないものを「ほしい」と執着する
- 過去に払った費用や手間を取り戻そうとする
人は、失ったものの価値を高く評価する傾向があります。
- それほどほしいと思っていなかった商品なのに、人気で品薄だと知ったとたんにほしくなる
- ギャンブルで負け続けているのに、使った金額を取り戻そうとしてなかなかやめられない
などがいい例です。
「やりがいを失った、キャリアを失った」とモヤモヤする感情は事実。
ですが上記の心理バイアスにより、正しい判断ができていない可能性があります。
マミートラックに乗せられたから仕事に執着しているだけかも。
自分にとって本当に大切なことはなんだろう?
こんなふうに考えてみることが大切です。
心理バイアスにより、失ったものに執着しているだけという可能性もあり。
本当に大切なものは何かを考える。
マミートラックがつらいとしても、満足度が高い職場とは
マミートラックはたしかにつらい。
しかしマミートラックに乗せられたこと以外の条件がよければ、その会社を続ける価値はあるかもしれません。
科学的に証明されている、「満足度が高い職場」の条件を紹介します。
「自由度」が高い仕事は満足度が高い
「自由」が仕事の満足度に大きな影響を与えているというのは、数々の研究から明らかになっています。
- 仕事のスケジュールを好きに設定できる
- タスクの内容を好きに選ぶことができる
- 収入や社内ルールに好きな意見を言える
このように職場の自由度が高くなるほど、仕事への満足度が上がって離職率が下がります。
また、女性は仕事に取り組む場所とタイミングの自由が効くほど幸福度が上がる傾向があるそうです。
時短勤務、シフト勤務、在宅勤務。
うちの会社はわりと柔軟に対応してくれているかも
こんなふうに思えるなら、今の職場で働き続ける価値はあるかもしれません。
仲間がいると幸福度が上がる
アメリカで行われた研究結果で、びっくりする数値が出ました。
- 職場に3人以上の友人がいる人
-
- 人生の満足度が96%も上がる
- 給料への満足度が2倍になる
- 職場に最高の友人がいる人
-
- 仕事のモチベーションが7倍になる
- 作業スピードが上がる
人間関係に恵まれている職場は、それだけで幸せなことなんです!
マミートラックに乗せられたことに執着していたけど、よい仲間に恵まれているから幸せだわ!
「仕事」だけでなく「同僚・仲間」に焦点をあてて考えてみることも大事ですね。
まとめ マミートラックはつらい。でもうまく向き合おう
子どもを産んで仕事復帰した女性が陥りやすいマミートラック。
抜け出せなくてつらいかもしれません。
「あと何年この状況が続くんだろう」
「いつになったら思う存分仕事ができるようになるんだろう」
こんな悩みが続きます。
でもその悩みは心理バイアスによるものかもしれません。
マミートラックをきっかけに、自分の本当の気持ちに向き合ってみることが大切です。
コメント
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[…] なおみスタイル「『フルキャリマネジメント』を読んで」という記事と「マミートラックが辛いあなたへ」という記事でワーママの気持ちをきれいに言語化されています。 […]